こんにちは。とくみです。
この【上京転職 体験談】シリーズでは、僕が30代で地方から東京に上京転職したときの実体験を書いています。
複数回に分けて書いていきます。
今回がVol.3です。
Vol.2は、僕が30代になってから上京を決意したきっかけ、20代の働き方の後悔について書きました。
Vol.3は、僕が上京の際に抱いた不安と葛藤について書こうと思います。
以下、本シリーズのバックナンバーです。
まずは僕の上京前の地方での仕事・暮らしについてお話したいと思います。
30代の上京前の仕事・暮らしのリアル
一言で当時の状況を表すと、仕事もプライベートもかなりピンチな状態でした。
Vol.2では上京を決意したきっかけとしてたいそうな理由を書きましたが、当時は正直仕事もプライベートもうまくいっているとは言えず、今後のキャリアと言うより、人生そのものに強い危機感を持っていたことも事実です。
仕事の面では、大学卒業後から約10年ほど小さな会社を経営してきました。
地方で自分一人が生活していくには十分な収入を得られてはいましたが、事業が成長して大成功というわけではない状態です。
様々な仕事に忙殺され、このままのやり方を今後10年続けてやっていくのかと思うと、かなり辛いなと思ってしまう面も正直ありました。
節目にはいろんなことが重なってくるものです。
長年取引があったお客様との契約が終了したり、関係者と進めてきた長期プロジェクトが一区切りしたりで、大きな収入の柱がいくつか同時になくなってしまうタイミングでした。
新たなお客様を開拓する必要があり、落ち着くまでは心身ともに負荷が高くなる時期が続くことが予想できました。
プライベートの面では、当時結婚を考えてお付き合いしていたパートナーとのお別れがありました。
パートナーを失ってしまった悲しみに暮れながら、30代を越えた独り身男性へのイメージとして「もう出会いの機会なんてないだろうから一生独身かも、、、」と、新たな出会いを自分から否定し、失望の沼に落ち込んでしまっていました。
20代で特別な資産を築いてきたわけでもなく、たくさんの貯金があるわけでもない。
30代前半にして様々なものを失い、この地に留まることへのメリットやこだわりがなくなった。
仕事もお金も新たな出会いも今の状況の延長に希望を見いだせない。
そんな状況でした。
このまま地方に住んでいても自分の人生を劇的に変えるような出会いやきっかけはおそらくないだろう。
Vol.2で偉そうに綴った上京のための理由の裏には、こんな諦めの気持ちがあったことも確かです。
当時の自分ができる最大限のチャレンジを続けてきた中で、やりきった感・燃え尽き感のような、そんな想いもありました。
自分にやれることはやってみた。
それでも次の人生の良い展望が見いだせない。
だったら、思い切って環境を変えてみよう。
この時の経験が後の仕事観・キャリア観にも大きく影響を与えることとなりました。
今の環境に希望・幸福感・充実感を感じられていない。
自分の人生が輝くように、自分自身が幸せになれるように、今の環境・状況をどんどん変えていけば良いのではないか。
今の環境・状況にこだわる必要なんてないのではないか。
自分の人生の選択肢は、他の誰かが与えてくれるわけではない。
自分で作っていくしかないのだから。
そんな風に自然と気持ちが切り替わっていきました。
とはいえ、上京するにあたって不安や葛藤がなかったわけではありません。
次に僕が上京前に持っていた不安と葛藤について書いてみたいと思います。
まずは不安からです。
30代が上京に抱いた不安
上京前に持っていた一番大きな不安は、やはり東京での仕事でした。
そもそも、30代で東京での仕事を見つけることができるのだろうか。
東京での暮らしや仕事に慣れていない田舎者を雇ってくれるところはあるのだろうか。
20代の体力も気力もあるバリバリの若手に負けないように仕事ができるのだろうか。
など、東京での仕事にまつわる、様々な不安がありました。
また、東京に出ることを決めたからといって「明日からすぐ行きます」というわけにはいきません。
当時は転職経験もない、上京経験もない、転職も上京も初めてという状態だったので、まずは何から手をつければ良いのかわからない状態でした。
当時していた仕事もあるし、人間関係もある。
それをどう収拾させて、次の環境に進んでいけばよいのか。
次の仕事が決まるまでどれくらいの期間がかかるのだろうか。
上京のための費用はいくらかかるのだろうか。
など、細かくひっかかることも当然ありました。
まずは、東京に住み、東京の会社に勤めている状態を実現するのがひとまずのゴールです。
そのゴールをふまえて取るべき行動の全体像を整理したところ、しないといけないことが大きく4つあることがわかりました。
1つ目は、東京での仕事を探すこと
2つ目は、東京での住まいを探すこと
3つ目は、今している仕事を辞めること
4つ目は、引っ越しをすること
この4つです。
文字にすると当たり前なのですが、転職も初めて、上京も初めての状況では、頭の中でいろんなことが絡み合ってしまい、やることがごちゃまぜになってしまっていました。
まずは住むところを決めちゃおう的な。
もちろん、いろんなやり方があると思います。
ただ、仕事を先に決め、収入が得られる状態を確保すると安心できます。
僕自身はその安心がまず欲しかったため、仕事を探すことからスタートし、その後に住む場所を決め、当時の仕事を辞め、引っ越しするという手順を取りました。
何よりも東京での仕事を見つけることが第一。
いろんな不安はあるけれど、仕事がないと収入がなく、生活できない。
そういった理由から仕事探しをスタートしました。
仕事探しの具体的な流れややり方については別の記事にて。
本記事では、次に葛藤の話を書きます。
30代が上京に抱いた葛藤
上京に際して持った一番の葛藤は、ライフスタイルの変化でした。
人混みが苦手で、好きで地方での暮らしを選んでいました。
地方特有のゆっくり流れる時間や生きること・働くことにあくせくしていない空気感が自分に合ってました。
自然も豊かで、美味しいものもたくさんあって、心も身体も日々満たされる感じが好きでした。
出身地も田舎だったので、生まれてから約30年近くを地方の田舎で過ごしてきたわけです。
その生活環境を大きく変える話です。
30年も染み付いた田舎でのライフスタイルから、東京での都会暮らしへの転換。
当時、東京には時々仕事で滞在していましたが、朝起きてホテルを出たら電車に飛び乗り、押しつぶされてしまうくらいギュウギュウに人が詰め込まれている満員電車に揺られて、死ぬような思いをしながら打ち合わせ先の会社まで移動する。
こんな体験が毎日続くかと思うと、耐えられない。
ほんとにそう思っていました。
それ以外にも予想できないような変化がたくさんあるのだろうと思っていました。
自分の居心地の良さを大きく変えていく必要があり、いろいろ我慢しなければならないことが増えるんだろうなと思っていました。
ただ、失うものもあれば得られるものも多いのではないかという期待もありました。
ライフスタイルを変化させた先に、新たな出会いや刺激があるだろうし、自分自身の成長もあるのではないかとも感じていました。
実際、上京してみて、確かに満員電車は未だに苦手だし好きではありませんが、失うものよりは得られるものの方が多かったように思います。
30代でも環境適応力は十分に働いてくれるので、住んでみれば慣れなどで意外に大丈夫になるものも多くあるようです。
満員電車には慣れました。
もしかすると適応力により慣れたというよりは、感覚が麻痺してしまったのかもしれませんが笑。
まとめ
30代の僕が上京に抱いた不安と葛藤は、東京の仕事探しとライフスタイルの変化でした。
不安と葛藤は環境を大きく変える時は誰にでも伴うものだと思います。
大切なのは、その変化の先に自分が期待するものが得られる、という希望があるかどうかだと思います。
特に、転職や上京が初めての場合、やらないといけないことも多くなり、頭や気持ちが一杯一杯になりがちです。
自分の実現したい未来を見失ってしまい、不安や葛藤の方ばかり見てしまうことにもなりかねません。
そういう時は、ぜひ一人で抱え込まずに、そのチャレンジを応援してくれる人を見つけてみてください。
僕自身も上京転職の実現を目指す方の応援者・サポーターになりたいと思っています。
ココナラ やcoachee に相談サービスを出していますので、ぜひ相談をお寄せください。
また、もし時間とお金に余裕があるなら、キャリアコーチングというサービスを使うと、プロから有料でキャリアチェンジのサポートを受けることができます。
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使えるものはうまく使って、上京転職をぜひ成功に近づけてください!
参考記事:キャリアコーチングを有料で行うメリット・効果は何?
本シリーズのバックナンバーはこちらです。