転職

会社を辞めたいと思ったときにやってしまいがちなNG行動

2022-01-30

※本記事の内容には広告・プロモーションが含まれています。

こんにちは。とくみです。

今勤めている会社を辞めたいなと思った時、次に思い浮かべることは何でしょうか。

そう。転職ですよね。

もう今の職場は限界。

仕事したくない。

辞めたい。

精神的に辛い。

身体がついていかない。

だから、自然と次の会社・仕事を探すことに意識が向いてしまいます。

でも、ちょっと待ってください。

次の会社、仕事を探す前にやった方がいいことがあるんです。

気持ち的には、すぐにでも転職サイトに登録して、求人情報を探したくなると思います。

求人検索サイトとかでキーワードを入力したくなると思います。

その方が何かしてる感があって気持ちが落ち着くからです。

しかし、もしかしたらそれは今の辛い目の前の現実をごまかそうとして、焦ったり不安になったりして、とりあえず思いついた行動をしているだけなのかもしれません。

さらに、会社を辞めたいと思った時にやってしまいがちな行動が、次の会社・仕事を探すこと以外にもいくつかあるんです。

今回の記事は、そんなやってしまいがちな行動を皆さんに事前に知ってもらいたくて書きました。

僕自身の経験も踏まえて、会社を辞めたいと思った時にやってしまいがちなNG行動としてご紹介したいと思います。

NG行動だけだと、じゃあどうしたらいいの?となってしまうと思いますので、OK行動も合わせてご紹介します。

転職活動に向けて本格的に動き出した時、無駄な労力やエネルギーを使わなくて良いように、事前に確認しておいてもらえたらと思います。

結論

それでは結論です。

NG行動は以下の5つです。

  1. すぐに次の会社・仕事の情報を探す
  2. 直接の上司に相談する
  3. 残業する
  4. 転職先が決まる前に会社を辞める
  5. 一人で抱え込み、一人で決断する

やってしまいがちなNG行動5つ

以下、一つずつ説明していきます。

すぐに次の会社・仕事の情報を探す

なぜこれがNGなのか。

理由は、辞めたい気持ちが強くなりすぎて、転職の目的や次の自分のキャリアのことをしっかり考えないまま、衝動的に行動してしまう可能性が高いからです。

転職活動で一番良くないことは、転職先を焦って決めてしまうことです。

焦りは視野を狭くします。

判断を鈍らせます。

自分らしさを見失わせます。

そういった状況の中で、とりあえず現状から解放されたい気持ちを優先して転職先を決めたとしても、やっぱり自分には合わなかったとか、思った会社・仕事ではなかったということで、またすぐに辞めたくなってしまえば、元も子もないですよね。

辞めたい気持ちが膨らんでくると日々そのことで頭がいっぱいになってきてしまうと思います。

そんな状況の中、次の会社、仕事を探しているだけで、辞めたい気持ちに少し落ち着きをもたらしてくれるような、焦った気持ちをごまかしてくれるような、そんな気になってきます。

時には、面白そうな会社、仕事が見つかり、希望が持て、気持ちも前向きになってくることもあると思います。

なので、絶対に探してはいけないということではありません。

ただ、もしかすると転職の目的や次の自分のキャリアのことをしっかり考えてみると、探す情報の内容が変わる可能性もありますよね。

自分自身に向き合った後の方が、情報を探すにしても近道になるかもしれません。

そのため、このNG行動に対するOK行動は、なぜ今の会社を辞めたいのかを整理するです。

なぜ今の会社を辞めたいのかが整理できたら、次は転職の目的や自分のキャリアのことも考えてみてください。

次の会社、仕事を探すのはそれからでも遅くありません。

転職は自分の人生における大切な選択の機会です。

その大切な選択を自分の納得がいく形で行えるように、まずは会社を辞めたい自分の気持ちに向き合うことからスタートしてみることを僕としてはオススメしたいです。

直接の上司に相談する

なぜこれがNGなのか。

理由は、ほぼ必ず引き止めにあうからです。
もしくは、ブラック色の強い企業であれば、相談することで異動の辞令、退職勧奨などを受ける可能性があります。

上司にしなければならないのは相談ではなく報告です。

転職先が無事に決まり、今の会社を辞める覚悟が決まった後に、報告という形で辞めることを伝えるようにしましょう。

決して、今の会社辞めようと思ってるんです・・・などと相談してはいけません。

いつも親身にあなたのことを心配してくれ、お世話してくれている上司だとしてもです。

特に、初めての転職の場合は、今の会社を辞めること自体にも不安や心配があると思いますので、何気なく上司に相談してしまうことがあると思います。

そういった方に、あなたの上司の会社内でのシガラミをお伝えしておきます。

ほとんどの会社では、管理職の評価項目に部下育成・部下指導が入っています。

中には、直近数年間の退職率などが入っている会社もあります。

つまり、上司にとって、部下のあなたが退職することは、自分の評価を下げてしまう要因の一つになりえるため、辞めてもらっては困る上司がほとんどです。

また、辞められるとその分の仕事をその上司や同じチーム・部署のメンバーが巻き取らなくてはならなくなり、業務の負担が増えるなど、人手として辞めてもらっては困るという面もありえると思います。

そのため、辞めようと思っていることを相談すれば、辞めないでもう少し続けてみたらどうかと引き止めるに決まっているわけです。
(意味合いとしては、自分が上司ではなくなったら辞めてもいいよというくらいの意味として捉えても良いかもしれません。)

本当に自分のことを心配してくれて引き止めてくれる上司も中にはいます。

でも、上司には上司の都合があり、大抵は辞められると困る理由を持っているので、当然建前上は心配して引き止めてくるわけです。

裏では自分の評価のことや業務のことを心配している可能性もあります。

念のため、上司ではなくても同じ会社の人に相談するのも止めておきましょう。

誰がいつ口を滑らせてあなたが転職を考えていることを話してしまうかわかりません。

ただ、今のモヤモヤした気持ちを誰かに聞いてほしくて、相談したい場合はもあると思います。

その場合はどうすればよいのでしょうか。

そこで、このNG行動に対するOK行動です。

それは、自分の変化を応援してくれる人に相談するです。

「自分の変化を応援してくれる」という部分がポイントです。

転職活動は結構エネルギーを使います。

そのため、自分の変化を止めようとする人に相談すると、その人とのコミュニケーションで本来転職活動に使いたいエネルギーを消耗してしまう可能性があります。

いろんなネガティブな言葉を投げかけられて、転職活動にエネルギーを注げなくなってしまいます。

自分が変化しようとしているその気持ちによりそって、前進を後押ししてくれる人。

そんな人に相談することがポイントです。

家族、友人、仲間の中でも前進を後押ししてくれる人を選んで相談しましょう。

普段の会話からどういったその人がどういった考え方やマインドを持っているかはある程度わかると思うので、ここでは人を選んで相談しましょう。

残業する

なぜこれがNGなのか。

理由は単純。

転職活動に必要な時間を捻出できなくなるからです。

活動に必要なエネルギーも消耗してしまいます。

転職活動は、今の会社に勤めながら行うのが鉄則です。

そのため、仕事が終わったアフター6の時間を使って面接を受けたりする必要があります。

残業をしているとその時間がつぶれてしまい、活動時間を捻出できなくなります。

会社から指示されてせざるを得ない残業は仕方ないですが、周りが残っているから自分も残るといった意味のない残業であればすぐさま止めて、転職活動の時間に充てるようにしましょう。

ですので、このNG行動に対するOK行動は、定時で帰るです。

特に必要もないのに残業してしまい、定時で帰るのに後ろめたさがある方。

そんな方は社風や周りの雰囲気に毒されています。

あなたは自分の人生を生きるべきです。

自分に必要な時間は自分で捻出するしかありません。

勇気を持って定時で仕事を終えて、自分の未来のために時間を使いましょう。

転職先が決まる前に会社を辞める

なぜこれがNGなのか。

理由は、先に会社を止めてしまうと、焦って転職活動を行うことになるからです。

繰り返しになりますが、転職活動で一番良くないことは、転職先を焦って決めてしまうことです。

焦りは視野を狭くしますし、判断を鈍らせます。

会社を辞めてしまうことで収入が途絶え、いつか生活費がなくなってしまうという焦りや不安を抱えながら転職活動をすることになってしまいます。

先に会社を辞めざるを得ない特別な理由がない限り、今の会社に所属しながら転職活動を行うことを僕はオススメします。

また、転職活動中の応募企業の心象ももしかすると悪くなってしまうかもしれません。

気にしない会社も中にはあるとは思いますが、現在無職という経歴で面接官に余計な不安や疑念を抱かせてしまう可能性もあります。

転職先が決まって新しい会社に入社できるまでの期間、貯金や実家暮らしなどで生計が立てられる方は辞める選択肢もありだと思います。

そのため、このNG行動に対するOK行動は、次の会社が決まるまでなんとか粘るです。

今の会社を辞めたくて仕方がない人は、辞めずに転職活動を行うのは苦しいかもしれません。

精神的に病んで、病気になってしまうくらいなら辞めてしまった方が良いかもしれません。

しかし、想定していた期間で次の転職先が決まるとは限らないため、原則は次の会社が決まってから今の会社を辞めるという進め方が良いと思います。

一人で抱え込み、一人で決断する

なぜこれがNGなのか。

理由は、一人で抱え込んでしまうと、認知バイアスに気づけず、自分の選択や判断の元となる情報収集に偏りが出てしまう可能性があるからです。

認知バイアスとは認知の偏りのこと。

いわゆる思い込み、先入観、固定観念のことです。

転職の場面で気をつけた方が良い認知バイアスは、確証バイアスです。

自分の都合の良い情報ばかりを集めてしまう傾向のことです。

転職先の会社情報や面接の中で質問した回答の中で、よくよく考えると自分の転職の目的や趣向に合っていないものがあるのに、内定欲しさにそういった情報や回答から目をそらし、自分の都合の良い情報だけを受け取って、この会社は大丈夫と思いこんでしまっている時があるかもしれません。

そうしたまま転職先を選んでしまうと、入社後に大きなギャップを感じてしまう要因にもなり得ます。

念のため補足しておくと、入社後のギャップはどんな会社にも大なり小なりあるものです。

求人情報や数回の面接だけで、その会社のことが全て把握できるわけがありません。

ただし、思い込んでしまっている状態では、貴重なその数回の面接の中で、その会社に自分の仕事人生を預けてしまっても大丈夫なのかどうかの選択や判断に必要な情報を見逃してしまうかもしれません。

認知バイアスは自分ひとりでは気づきづらいものです。

そのため、このNG行動に対するOK行動は、なるべく複数の応援者に相談した上で決断は自分で行うです。

転職を経験したことがある身近な知人・友人等で良いと思います。

転職意向を持った業界のこと、会社のこと、仕事内容のこと、ぜひ相談してみてください。

相談してみれば、あなたに合っていそうだね、その会社こんな噂があるよ、業界的にはきついらしいよ等、教えてもらえるかもしれません。

最近だと、口コミサイトも充実していますので、そういったところの情報もしっかり見ておくと良いかと思います。

ただ、最後はそういった情報を踏まえた上で、決断するのは自分ひとりで決断します

自分の人生です。

何を選ぶのか、何を正しいとするのかは自分が決めれば良いことです。

ただし、家族がいる人は、家族の人生にも影響を与えることになるはずなので、家族に納得してもらえるように自分の選択を説明する必要はあるかと思います。

まとめ

会社を辞めたいと思った時にやってしまいがちなNG行動とOK行動のまとめです。

NG行動OK行動
すぐに次の会社・仕事の情報を探すなぜ今の会社を辞めたいのかを整理する
直接の上司に相談する自分の変化を応援してくれる人に相談する
残業する定時で帰る
転職先が決まる前に会社を辞める次の会社が決まるまでなんとか粘る
一人で抱え込み、一人で決断するなるべく複数の応援者に相談した上で決断は自分で行う

NG行動は自分で自分を苦しくしてしまう可能性がある行動です。

避けられるのであれば、なるべく避けたほうが良いです。

辞めたいという気持ちに揺り動かされるまま、思いつきや準備不足のまま転職活動をしても望む結果を得られない可能性があります。

今回紹介したOK行動以外にも事前にやっておいた方が良いことがたくさんあります。また他の記事でも紹介したいと思います。

自分自身のより良い未来のために、全てではなくてもやれることはやっておいた方が納得感が高まる選択ができると思います。

限りある時間の中で、自分らしい次のステップに進めるように。

今回の記事が会社を辞めようと思っている方の目の前の第一歩の参考になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

とくみ(tokumi)

元人材開発コンサルのブロガーです。 このブログでは、20代後半から40代前半くらいまでの会社・組織で働く皆さんに向けて、自身の人材開発コンサル時代の経験や知見などからお役立てできそうなことを発信していきたいと思っています。 テーマは、能力開発、スキルアップ、キャリア形成、転職、起業、移住など。 現業は新規事業開発のコンサルです。

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