キャリア

カウンセリング、コンサルティング、コーチング、ティーチングの違い

2022-07-16

※本記事の内容には広告・プロモーションが含まれています。

こんにちは。とくみ(@tokumiweb)です。

キャリアの悩みを相談したいと思って相談先をネットで探そうとした時、キャリアカウンセリング、キャリアコンサルティング、キャリアコーチングといった、様々な言葉やサービスが出てきますよね?

自分には何が合うのか?と迷ったり、そもそも違いがよくわからなかったりする方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、キャリアの悩みを抱えていらっしゃる方で、自分に合う適切な相談先や手法を探している方に向けて、カウンセリング、コンサルティング、コーチングに加え、対人支援の際のキーワードとしてよく出てくるティーチングの4つの手法について、僕なりに違いを整理してお伝えする記事を書きたいと思います。

カウンセリング、コンサルティング、コーチング、ティーチングそれぞれの手法の特徴に触れた上で、キャリアカウンセリング、キャリアコンサルティング、キャリアコーチング、キャリアティーチングについて解説していきます。

ただし、学術的な説明を行うことを目的とした記事ではありませんので、その点を予めご了承の上、読んでいただければと思います。

僕が人材開発コンサルタントだった時代の知見などもふまえてまとめてみましたので、キャリア相談の際に自分に合った相談先を探す際の参考になれば嬉しいです。

結論

それでは結論です。

違いを以下の表にまとめました。

カウンセリング
counseling
コンサルティング
consulting
コーチング
coaching
ティーチング
teaching
語源ラテン語
consilium(助言)
に由来
ラテン語
consulere(相談する)
に由来
ハンガリー語
kocsi(馬車)
に由来
英語
teach(見せるという意味)
に由来
クライアントの
目的
問題解決目標達成 & 問題解決目標達成目標達成 or 問題解決
提供する側の
専門性
悩み・問題の解消支援目的実現の道筋設計と実行支援目標達成に向かうマインド・行動の最適化支援マインド・知識・スキルの習得支援
クライアントの
代行
しない代行する場合もあるしないしない
クライアントの
自律性(self-direction)
不要。

自律できるように導くのもカウンセリングの一部。
不要。

自律できるように導くが、時には代行する形で目的を達成する。
必要。

自律していない場合は機能しづらい。
必要。

自律していない場合は機能しづらい。
活用場面自分自身の現在地の把握したい場合。

悩みや問題がよくわっていない時でも頼ることができる。
目標達成・問題解決の成果にこだわりたい場合。

目的実現を最優先として合理的で最適な手段を見出したい時に頼ることができる。
目標達成の側面・伴走支援をしてもらいたい場合。

目標を考える・達成する、主役となるのはクライアント自身。
目標達成・問題解決に不足していることを習得したい場合。

教える側はクライアントよりも知識・スキルを持っていることが前提。

以下からは活用場面の詳細を見ていきます。

まずはカウンセリングからです。

自分自身の現在地を把握したい場合は、カウンセリング

自分の悩みや問題がよくわからない、整理できていない。

そんな今の自分の現在地を把握したい場合はカウンセリングを利用するのが適切です。

カウンセラーが持っているのは、悩みや問題の解消方法に関する専門知識です。

悩みや問題の構造をよく理解していて、悩みや問題の原因・要因などを一緒に探して、解消に向けたサポートをしてくれます。

よく聞く言葉だと、心理カウンセラー、産業カウンセラーなどがあるかと思います。

キャリアカウンセリングとは、キャリアカウンセラーという専門家がキャリアに関連する悩みや問題の解消方法を提示・提供することです。

キャリアカウンセリングの利用者は、今自分がキャリアの何に悩んでいるのかよくわからない場合にでも相談が可能です。

現在の悩みや問題は何か、今後どんなキャリアを望んでいるのか、望むキャリアを実現するためにはどうすれば良いのか等、相談者の現状に合わせたサポートを提供してくれる存在です。

キャリアカウンセラーを名乗るのに特別な資格は必要とされていません。

民間資格はありますが、資格を有していない人でもキャリアカウンセラーを名乗り、サービスを行うことができるため、利用する際にはサービス内容が自分に合うものかどうか、しっかりチェックするようにしましょう。

キャリアアドバイザーといった専門家もいますが、キャリアカウンセラーと同様と考えて問題ないと思います。

次にコンサルティングです。

目標達成・問題解決の成果にこだわりたい場合は、コンサルティング

ある程度、達成したい目標や解決したい問題が明確になっている。

その上で、目標達成・問題解決の成果にこだわりたい場合はコンサルティングを利用するのが適切です。

コンサルタントは、目的実現の道筋設計と実行支援の専門家です。

問題があれば、問題を構造化・分析し、解決するための道筋を示す。

達成すべき目標があれば、目標達成の手段を考案し、実現可能性が高い道筋を示す。

そういったサポートをしてくれる存在です。

必要があれば、時にはクライアントに代わって実務を行う場合もあります。

よく聞く言葉だと、経営・戦略コンサルタント、ITコンサルタントなどがあるかと思います。

クライアントに代わり、経営戦略の立案を行ったり、IT活用・導入の計画立案を行ったりします。

キャリアコンサルティングとは、キャリアコンサルタントという専門家がクライアントが実現したいキャリア目標の実現方法を考えたり、解決したいキャリアに関する問題解決を行ったりすることです。

キャリアコンサルティングの利用の目的が明確であればあるほど、最適な手段を提示してもらいやすくなります。

例えば、自分の志向に合わせた転職先探し、転職成功のための面接対応力の向上等です。

キャリアコンサルタントを名乗るには国家資格が必要です。

資格がない場合は、キャリアコンサルタントと名乗ることはできません。

2016年に職業能力開発促進法という法律によって国家資格化され、国が指定した登録機関への登録が必要です。

また、継続して資格を保有するためには、5年ごとに資格の更新をする必要があります。

そのため、キャリアコンサルタントを名乗っている方は一定の信頼ができる専門家と言えます。

ただ、資格を持っていることとサービス提供の質が一致するわけではないため、キャリアカウンセラー同様に、利用する際にはサービス内容が自分に合うものかどうか、しっかりチェックするようにしましょう。

中には、キャリアコンサルタントの資格を保有した上で、キャリアカウンセラーを名乗っている方もいらっしゃいます。

続いてコーチングです。

目標達成の側面・伴走支援をしてもらいたい場合は、コーチング

自分自身の自力・能力を伸ばしたり、成長していきたいと考えている場合はコーチングを利用するのが適切です。

目標や問題が明確になっていない場合でも問題ありません。

目標や問題を明確にするプロセスについてもコーチングで支援してもらえます。

コーチは、目標達成に向かうマインド・行動の最適化支援の専門家です。

クライアントが自分自身の力で目標を定め、自分自身の力で行動していくために必要なサポートをしてくれる存在です。

プロスポーツ選手には必ずコーチがついていますし、近年ではビジネスコーチの存在にも注目が集まってきています。

キャリアコーチングとは、キャリアコーチという専門家がクライアント自身が実現したいキャリアを見つけ出し、実現に向けて行動していくのを側面・伴走支援することです。

コーチングがうまく機能するためには、クライアントの自律性が必要になります。

他力本願だったり、自分自身の成果・結果に責任を持とうとしない方はうまく活用できません。

目標を考える・達成する主役となるのはクライアント自身です。

クライアント自身が自律性を持っており、自分の力で前進していこうとしているなら、コーチングという手法はとても効果を発揮すると言えます。

キャリアコーチを名乗るのに特別な資格は必要とされていません。

資格を有していない人でもキャリアコーチを名乗り、サービスを行うことができるため、利用する際にはサービス内容が自分に合うものかどうか、しっかりチェックするようにしましょう。

中には、キャリアコンサルタントの資格を持ったキャリアコーチもいます。

別記事にて、僕がおすすめするキャリアコーチングサービスをまとめています。

こちらもぜひ参考にしてみてください。

参考記事:キャリアコーチングおすすめ4選とサービスの選び方

最後にティーチングです。

目標達成・問題解決に不足していることを習得したい場合は、ティーチング

自分自身が目標達成・問題解決に取り組む際、不足しているマインド・知識・スキルが明確な場合はティーチングを利用するのが適切です。

キャリアに関連するティーチングを受けられる機会の多くはスキル習得系のスクールにあります。

キャリアティーチングという言葉はあまり使用しませんが、望むキャリアの実現のために必要なマインド・知識・スキルについては、関連するスクールで習得することができます。

例えば、プログラミングスクール、WEBデザインスクール、ビジネススクール(MBA)などです。

自分自身が望むキャリアに不足していることがわかっている場合は、これらのスクールを利用して必要なマインド・知識・スキルを身につけることができます。

これらのスクール活用についても利用者の自律性が必要になります。

目的意識をしっかり持ってスクールを利用しないと、学ぶことを途中で挫折してしまったり、ただ課題をこなしただけの機会になってしまう可能性もあります。

僕がおすすめするスクールは以下の3つです。

未経験からでもスキルアップとその転職も見据えた学習が可能です。

未経験からの転職実現、趣味のアプリ開発まで。完全オンラインによるプログラミング学習サービス。

CODEGYM エンジニア転職|日本初の「出世払い」を取り入れた少人数制プログラミングスクール

未経験から3ヶ月でWebマーケターに。現役Webマーケターによる無制限の質問対応サポート。

WEBMARKSマーケター養成スクール

Webデザイン・Webマーケティング・ライティングなどPC一つで働けるクリエイティブスキルを幅広く学ぶキャリアスクールコミュニティ。

SHElikes(シーライクス)|女性向けWEB系スクールの無料体験レッスン・申込

まとめ

カウンセリング、コンサルティング、コーチング、ティーチングの違いはつかんでいただけたでしょうか?

キャリアに関する相談は多少の費用がかかったとしても専門家にお願いするのが得策です。

キャリアを考えることは、これからの自分自身の職業人生に大きな影響を与えます。

一時的に費用がかかったとしても、その後の職業人生の中でその費用を回収してなお余りある結果を手に入れられる可能性がありますので、投資する価値があります。

身近な存在で、相談しやすい家族・友人にキャリア相談をすることについての記事も書いていますので、こちらも合わせて参考にしてみてください。

参考記事:キャリア相談は誰にするのがいいの?家族・友人はNG?

本記事がそれぞれの専門家の特徴と活用場面をふまえて、自分に合ったキャリア相談先を選ぶ一助になれたら嬉しいです。

  • この記事を書いた人

とくみ(tokumi)

元人材開発コンサルのブロガーです。 このブログでは、20代後半から40代前半くらいまでの会社・組織で働く皆さんに向けて、自身の人材開発コンサル時代の経験や知見などからお役立てできそうなことを発信していきたいと思っています。 テーマは、能力開発、スキルアップ、キャリア形成、転職、起業、移住など。 現業は新規事業開発のコンサルです。

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