こんにちは。とくみ(@tokumiweb)です。
今回の記事では、アラフォーサラリーマンで、元人材開発コンサルであるとくみから、キャリアデザインを考える際の基礎知識として、キャリアの考え方というテーマで僕なりの考え方をご紹介したいと思います。
別の記事では、そもそもキャリアとは何か、について触れました。
言葉の意味・定義・語源などについて確認し、キャリアを考える意味やキャリアを考えると人生はどうなるのかについて、僕の考えをまとめました。
今回は、キャリアの考え方についてです。
キャリアを考えることが大切なことはわかった。
でも、そもそもキャリアって何について考えればいいの?どうやって考えるの?という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
キャリアを考えることのなぜ?については別の記事でまとめましたので、何を?どのように?の部分をこの記事でまとめてみたいと思います。
一通り読んでいただければ、キャリアの考え方の概要をつかめるはずです。
キャリアの言葉の定義はかなり広いため、本ブログのメインの読者である会社・組織で働く20代〜30代のサラリーマンの方に向けた内容としてまとめています。
学術的な説明を行うことを目的とした記事ではありませんので、その点を予めご了承の上、読んでいただければと思います。
僕が人材開発コンサルタントだった時代の知見などもふまえてまとめてみましたので、キャリアについての理解を深めたい方の参考になれば嬉しいです。
キャリアとは何かの記事を未読の方はこちらからどうぞ。
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【キャリアデザインの基礎知識】キャリアとは何か
こんにちは。とくみ(@tokumiweb)です。 今回の記事では、元人材開発コンサルであるとくみから、キャリアデザインを考える際の基礎知識として、キャリアとは何かというテーマで僕なりの考え方をご紹介し ...
結論
では結論です。
キャリアを考える時は、何について考えると良いのか。
それは、自分の職業人生の過去・現在・未来と転職市場の攻略法について、大きく二つだと僕は考えます。
具体的な中身に触れると、
自分の職業人生の過去・現在・未来については、職業人生における目的、目標、価値観、能力、仕事経験、実績などについて。
転職市場の攻略法については、転職市場の動向、転職したい業界・職種の魅力、転職・キャリアチェンジの体験談などについて。
となります。
以下、詳細です。
自分の職業人生の過去・現在・未来について考える
キャリアを考える上で大切なことは、まずは自分自身を知ることです。
自分自身がこれまでどんな職業人生を歩んできたのか、そしてこれからどこに向かっていきたいのか。
つまり、自分の職業人生の過去・現在・未来について考えることが大切です。
それぞれを考える方法については、
まず、過去についてはキャリアの棚卸し。
次に、現在についてはキャリアアセスメント。
最後に、未来についてはキャリアデザイン。
という方法がそれぞれあります。
以下、細かく説明していきます。
自分の過去については、キャリアの棚卸しを行う
キャリアの棚卸しとは何か。
文字通り、これまで自分が経験してきた仕事、仕事の中で作ってきた実績などを確認することです。
最も簡単な方法は、履歴書や職務経歴書を作ることです。
または、ネット上に公開されているキャリアの棚卸しシートなどを使って整理することもできます。
履歴書や職務経歴書の作り方もネットで検索するとたくさん出てくると思うので、ここでは詳しく触れませんが、基本的には時系列で自分がしてきた仕事や担当業務などを書き出し、自分の強みや得意なこととしてまとめます。
キャリアの棚卸しについてもっと詳しく知りたい方は、以下の2つの記事がわかりやすかったのでリンクを貼っておきます。
ライトな感じで理解したい場合はこちら。
キャリアの棚卸し|初めての転職で成功するために(転職エージェントのプロコミット内の記事)
ガッツリ棚卸しに取り組んでみたい場合はこちら。
自分に合った転職先を見つける「キャリアの棚卸し」(転職サイトのtype内の記事)
続いて、自分の現在の話です。
自分の現在については、キャリアアセスメントを行う
アセスメントとは、評価・査定という意味ですが、キャリアアセスメントは個人の性格、価値観、能力などの特徴を把握することです。
性格・価値観検査、能力適性検査等、アセスメント用のツールやテストがあるので、それらを用いて調べることができます。
有名なものでいうと、ビッグ・ファイブ、エゴグラム、キャリア・アンカー、ストレングス・ファインダーなどがあります。
企業が独自で作っているテストなどもあります。
ビッグ・ファイブ、エゴグラム、キャリア・アンカー、ストレングス・ファインダーあたりは、ネット記事や書籍等でツールが紹介されていることもあるので、それらを用いると自分でも簡単にテストを行うことができます。
僕のオススメはキャリア・アンカーとストレング・スファインダーです。
キャリア・アンカーはキャリア価値観のテストツールで、ストレングス・ファインダーは強みの診断ツールです。
関心がある方は書籍等を購入して、自分でテストしてみると良いかと思います。
やっぱりそうだよねと自分自身の再確認の機会になるか、もしかすると意外な発見があるかもしれません。
参考書籍のリンクも貼っておきます。
また、こういったキャリアアセスメントのツールは、採用試験に用いられることもあります。
求人企業が応募者の性格、価値観、能力などを客観的に把握し、採用時の参考とするためです。
そのため、一般消費者向けには販売されておらず、企業向けの商品としてしか販売されていないことが多いです。
自分自身で行う場合は、ツールが公開されているものを利用してみましょう。
中でも、転職サービスのミイダスは、登録すると自分の行動特性やパーソナリティを元に市場価値を無料で診断することができます。
関心がある方は診断してみると良いかもしれません。
続いて、自分の未来の話です。
自分の未来については、キャリアデザインを行う
キャリアデザインは言葉としても聞いたことがある方が多いかと思います。
自分自身の将来のキャリアについて考えることです。
キャリアデザインは、特段決まったやり方はありませんが、主に自分自身の職業人生における目的、目標、実現のための行動計画・ステップなどを考えることが多いかと思います。
過去・現在で考えてきたこと・整理したことをベースとしながら、自分自身の未来について考えていきます。
一般的には、フレームワークと呼ばれる参考になる枠組みに沿って考えると整理しやすくなります。
キャリアデザインで有名なフレームワークは、Will、Can、Mustです。
Will:したいこと(今後希望する仕事や職種、仕事を通じて実現したいこと等)
Can:できること(自分の強み、スキル、実績等)
Must:すべきこと(現在の担当業務、役割等)
について、棚卸しやアセスメントでわかったことなども用いながら整理していきます。
少し横道に逸れますが、キャリアデザインについては、年齢によってデザイン方法が異なる、という考え方があります。
型に当てはめすぎるのもよくありませんが、20〜30代前半まではいかだ下りのキャリアデザイン、30代中旬以降は山登りのキャリアデザイン、と言われます。
それぞれ文字通りですが、いかだ下りのキャリアデザインについては、今乗っている川の大きな流れに逆らわないことが基本で、目の前に分岐が現れれば、その時はどちらに行くか自分で判断するといった、キャリア設計のやり方です。
山登りのキャリアデザインについては、ゴール地点を決め、そこに向かって一歩ずつ進んでいく・登っていくといった、キャリア設計のやり方です。
20代は社会経験も浅く、自分の実現したいことにすぐに辿り着くためのスキルや能力を保有していないことが多いため、まずは目の前の仕事、任された業務に向き合って、経験を積んでいき成長していくことを重視するキャリアの歩み方が良い。
30代以降は、それまでに培ってきたスキルや能力を生かして、自分の目指すゴール地点に向かうために日々自己研鑽していくキャリアの歩み方ができるようになる。
といった考え方からです。
僕がキャリアを考えるタイミングとして注目しているのは、20代後半から30代半ばまでの時期です。
キャリアの考え方として、ちょうどいかだ下りから山登りに変化していくタイミングでもあるので、キャリアを考える時期としては最適だと思います。
20代のキャリア設計についてはこちらの記事を参考にしてみていただけたらと思います。
いかだ下りと山登りのキャリアデザインについての参考書籍はこちらです。
キャリアを考えるのは少し大変そうかもと感じましたか?
でも大切なことなので、ぜひついてきてください!!
続いて、キャリアを考える方法についてです。
自分一人で考えるか、キャリアの専門家に相談するか
キャリアを考える方法は、大きく2通りあります。
まず一つが、これまで紹介してきた方法を地道に自分一人で実践する方法です。
時間はかかりますが、いろんなサイトや書籍などを読めば、自分なりにでも進めていくことはできると思います。
まとまった時間をとってやった方が良いと思うので、夏休み、年末年始の休み等、キャリアを考えるための時間を予め確保しておいて、その期間に集中して考えると良いと思います。
自分ひとりでは難しそうだなと思ったり、手戻りや迷いなく進められる方が良いなと思ったりした場合は、キャリア相談の専門家に頼る方法もあります。
無料で相談できるところもあるし、有料での相談もあります。
無料での相談については、ハローワークなどの公的機関やNPOが運営している施設等で受けることができますし、転職の求人紹介とセットにはなりますが、転職エージェントでも簡単なキャリア相談を受け付けてくれます。
また、有料での相談については、個人のキャリアカウンセラーから会社としてキャリア相談のサービスを行っているところまで、費用感や内容に合わせて幅広くありますので、自分に合いそうなサービスを選んで相談することになります。
有料のサービスは、費用がかかる分、体系立てて自分のキャリアのことを整理できますので、真剣に自分のキャリアに向き合いたい方には有料のサービスをオススメします。
有料のものでオススメは、POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)、マジキャリです。
キャリア設計を1on1でサポート・支援してくれる、キャリアコーチングのサービスです。
さて、ここまで自分の職業人生の過去・現在・未来について考えることについての紹介です。
でも待ってください。
ここまでの内容だけだと自分自身のことだけしか見ていない状況です。
今度は、自分のキャリアを展開する社会・世の中のことを知る必要があります。
そこで、もう一つのの転職市場の攻略法を考える必要が出てきます。
転職市場の攻略法
キャリアを考える上でもう一つの大切なことは、転職市場について知り、攻略法を考えることです。
自分の職業人生の過去・現在・未来を考えただけではまだ半分です。
自分が描くキャリアを実現するのは、僕たちが生きている実際の社会・世の中ですから、その社会・世の中のことを知った上で、具体的な実現方法を考える必要があります。
転職を考えていない方は、社内の昇進・異動市場と置き換えても良いかと思います。
いずれにしても、これらは常に変化し、時代に合わせて求められる人材像やスキルも変わってくるため、それに合わせて自分自身も経験値を積み、成長して、市場から求められる人材になる必要があります。
では、具体的にどのように攻略法を考えるのかというと、まずは3つのポイントで情報を仕入れておく必要があると思っています。
一つ目が、転職市場の動向について。
二つ目が、転職したい業界・職種の魅力について。
三つ目が、転職・キャリアチェンジの体験談についてです。
以下、細かく説明していきます。
転職市場の動向を知る方法
転職市場の動向とは、すなわち求人情報の増減です。
ですので、求人情報を調べれば、転職市場の動向を知ることができます。
もちろん、転職市場の全貌を知る必要はありませんし、知ることもできません。
知る必要があるのは、自分が希望する仕事、業界、職種についての動向です。
求人情報を手っ取り早く知る方法は、転職サイトに登録することです。
有名なところで言うと、リクナビNEXT、マイナビ転職、doda、エン転職あたりかと思います。
登録自体は無料でできますので、登録後に自分が関心がある仕事、業界、職種の求人情報を調べてみると良いかと思います。
求人情報は、採用者が決定すると募集がなくなってしまいますので、今募集しているからと言って、数カ月後も募集しているとは限りません。
もし関心がある求人があれば、思い切って応募してみるのも良いかと思います。
また、転職サイトは自分で応募して、自分で選考プロセスを管理する必要がありますが、転職エージェントであれば、応募したい求人情報を選びさえすれば、その後の応募や選考プロセスのサポートを行ってくれます。
簡単なキャリア相談に対応してくれるエージェントもありますので、こちらも登録しておいて損はありません。
転職エージェントの利用も無料でできます。
有名なところで言うと、リクルートエージェント、マイナビエージェント、パソナキャリアあたりです。
業界・職種特化型の転職サイト、転職エージェントもあります。
外資系ならエン・ワールドジャパン、管理部門特化ならMS-Japan、人事職なら人事プロパートナーズなどがあります。
他にもいろんな特化型のサービスがありますので、業界・職種を絞って求人情報を見たい方は、特化型で探してみると良いかと思います。
このようにして、転職サイトや転職エージェントを使って求人情報に触れることで、転職市場の動向を知ることができます。
続いては、転職したい業界・職種の魅力についてです。
転職したい業界・職種の魅力を知る方法
転職したい業界・職種の魅力を知る方法は、業界研究や口コミ調査です。
業界研究は新卒の就職活動の時にしたことがある方も多いかと思います。
転職サイト、企業WEBサイト、書籍、OBOG訪問などで業界の特徴や将来性などを調べることです。
また口コミ調査というのは、転職口コミサイトなどで元社員の方の声を拾うことです。
僕が業界研究で時々使うのは、会社四季報業界地図デジタルです。
口コミ調査については、OpenWork、転職会議、Lighthouseです。
口コミサイトの情報に関しては、様々な情報がありますし、情報の詳細度も記入者に委ねられているため、あくまでも参考にするだけで、最終的には自分の意志や気持ちを基準に情報を取り扱う必要があります。
もし、身近に付きたい業界・職種の知人がいるなら、その方に話を聞いてみるのも良いですね。
続いて、転職・キャリアチェンジの体験談についてです。
転職・キャリアチェンジの体験談を知る方法
転職・キャリアの体験談を知る方法は、基本はインターネットや書籍等になると思います。
業界・職種の魅力同様、知人に自分の目指すキャリアにそって転職したことがある転職経験者、キャリアチェンジの経験者に話を聞く方法もあります。
なぜ体験談を知るのが良いかというと、自分に置き換えた時の参考にしやすいからです。
体験談なのでキャリアを考える際に、よりイメージを持ちやすくなります。
転職体験談は、転職サイトや転職エージェントのサイト内に公開されていることが多いです。
リクナビNEXT転職体験談、dodaわたしの転職エピソード、エン転職わたしの転職体験記などを参考にしてみてください。
また、キャリアチェンジを考えるときに参考にしたいのが、未経験からの転職かと思います。
特に、高給で人気もあるコンサルタントやエンジニアへの職種転換に関心を持っている方も多いかと思います。
その場合は、業界特化型の転職サイトや転職エージェントが参考になります。
コンサルタント転職に特化したサービス、エンジニア転職に特化したサービスがそれぞれありますので、そのサイト内で転職の体験談を読むことができると思います。
コンサルタントを含むハイクラスの転職であれば、JACリクルートメント、クライスアンドカンパニー、アクシスコンサルティング、ムービンなどがオススメです。
エンジニア転職の中でも未経験からであれば転職支援付きのスクールがオススメです。
DMM WEBCAMP エンジニア転職、テックキャンプ エンジニア転職、CODEGYM ISA 出世払いのエンジニア養成校、AIエンジニア転職を目指す「AIジョブカレPRO」などがあります。
未経験から転職するノウハウを持っているサービスだと思いますので、うまく活用して自分の望むキャリアの実現につなげていけると良いですね。
少し長くなりましたが、これらの情報はただ知るだけではだめで、最終的にはこれらの情報を活用して、転職市場の攻略法を自分で考える必要があります。
希望のキャリアを実現するためには、どんな自分になり、どんな求人情報に応募すると良いのか。
職業人生とは人生そのものでもありますので、簡単に望むキャリアが実現されるわけではありません。
時には、自分を純粋に応援してくれる存在に頼ることも必要です。
知人や友人、家族等の周りにも応援してもらい、励ましてもらいながら、キャリアを考えていけると良いですね。
まとめ
キャリアを考える場合、自分の職業人生の過去・現在・未来と転職市場の攻略法、大きく二つについて考える必要がありました。
それぞれ、自分一人で考えたり、調べたりしようと思うと、とても大変です。
しかし、キャリアを考えることは、自分自身の自己理解と価値確認を促し、主体的に自分の人生を選択する生き方の実現につながっていきます。
ぜひ自分一人で考える時間を作って、キャリアを考えることに取り組んでみていただきたいと思っています。
一人で考えるのは大変だなあと思った方は、ぜひ僕が紹介した書籍やサービスを利用してみてください。
以下、再掲しておきます。
キャリアアセスメントに使える書籍
キャリア・アンカー
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行動特性・パーソナリティを元に市場価値を無料で診断できるミイダス
キャリアデザインに使える書籍
キャリア相談の有料サービス
各サービス、初回相談は無料です。
初回を無料で体験してみて、自分に合うかどうか確認する必要があります。
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業界研究
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転職体験談
キャリアチェンジ
コンサルタントを含むハイクラスの転職
未経験からのエンジニア転職
この記事があなたが望むキャリアの実現に向けた第一歩につながれば嬉しく思います。